Dr.Andyの活動記録

ポリオ撲滅運動

ポリオなき世界に向けて、前進を続けるポリオ撲滅運動

 みなさんは「ポリオ」という病気をご存じでしょうか?この病気は、たった2滴の経口ワクチンの投与によって、完全に予防出来るのです。WHO(世界保健機構)、UNICEF、UNESCO及び、米国防疾センター(CDC)と、私の所属する国際ロータリーは、世界的免疫接種運動を実施し、西暦2000年までに地球からポリオを撲滅することを決意いたしました。この運動は現在、各国の政府、または地元のNGOの協力を得て行われています。これら多くの方々のご協力のおかげで、現在では150ヶ国以上の国々がポリオの無発生国となり、世界中で約80%以上の子どもたちが、完全免疫を達成することが出来ました。

 しかし、アフリカ及び南アジアの一部では、完全免疫を達成出来ておりません。これには様々な理由があります。想像以上の飢餓や貧困の実状、文盲、政治不安、種族間の争い、失業、内戦による難民移住者や流民等の人口が非常に多いという事実を、私は目の当たりにしました。この為、この活動も容易に出来るものではありません。世界中にたった一人でもポリオ患者が残っている限りは、私たちは安全とは言えません。特にアフリカは、予防接種率が世界平均83%に対して、わずか58%と最も低い地域なのです。現在各国のボランティアグループが、このグローバルな活動に積極的に参加しています。私も1997年11月、アフリカで最もポリオ発生率の高い国であるエチオピアに行ってきました。首都のアディスアベバに於いて、WHOの全国ワクチン一斉投与運動に参加しました。全国25,000ヶ所で、1週間に延べ75,000人のボランティアが活動し、850万人の満5歳以下の子どもたちにワクチンが投与されました。

一度だけでいいから起きあがってごはんを食べたい 私にワクチンを受けるチャンスがあったら、今杖をついて歩いてはいないでしょう
写真左:一度だけでいいから起きあがってごはんを食べたい
写真右:私にワクチンを受けるチャンスがあったら、今杖をついて歩いてはいないでしょう
以前救急車を寄贈した、ブラカン州の病院ですAddis Ababa国連会議場に於いてアフリカ平和会議参加。質疑応答の場。
写真左:以前救急車を寄贈した、ブラカン州の病院です
写真右:Addis Ababa国連会議場に於いてアフリカ平和会議参加。質疑応答の場。
自らの手で黒人の子どもにワクチンを投与 ポリオなき世界に向けて、前進を続けるポリオ撲滅運動
写真左:自らの手で黒人の子どもにワクチンを投与
ポリオなき世界に向けて、前進を続けるポリオ撲滅運動ポリオなき世界に向けて、前進を続けるポリオ撲滅運動
ポリオなき世界に向けて、前進を続けるポリオ撲滅運動ポリオなき世界に向けて、前進を続けるポリオ撲滅運動